「09年北京国際都市軌道交通展覧会」の記者会見によると、中国大陸部では、軌道交通の建設計画を28の都市が次々と政府に申告し、これまでに19都市の建設計画が認可を得た。これらの19都市は2015年頃までに70本の軌道交通路線を建設する計画だ。全長は2100キロにおよび、投資総額は8000億元を超える。
中国国際工程コンサルティング公司の竇皓・副総経理によると、中国大陸部ではすでに、北京・上海・深セン・広州など10都市に29本の軌道交通路線が建設され、運行されている。運行距離は780キロ近くにおよぶ。都市軌道交通の急速な発展は、交通渋滞の緩和や空気汚染の減少に大きな役割を果たしている。
交通運輸協会専門委員会の高毓才・主任によると、現在建設中の軌道交通路線は全国14都市の46本におよび、建設距離は合わせて1212.3キロにのぼる。建設計画が申告された28都市の路線は91本におよび、全長は2600キロに達する。投資額は1兆元を超える見込みだ。
軌道交通の建設には、経済を引っ張る大きな力がある。地下鉄の建設には設備コストを含めて1キロあたり6億元の建設費がかかる。セメントや鉄筋、石材などの建材も大量に利用される。地下鉄建設には、中国の設備製造業を大きく引っ張る力がある。北車グループ軌道客車事業部の担当者によると、中国の都市軌道数は2010年には55本となり、全長は1500キロに達する。配備される車両は6000台を超える。1台のコストを平均600万元前後と計算すると、車両への投資が360億元に達することになる。
「人民網日本語版」2009年6月3日