ホーム>>経済>>視点
『ガーディアン』:新中国の60年は申し分のないもの
発信時間: 2009-06-04 | チャイナネット

英国紙『ガーディアン』は「岐路に立つ中国」と題する特集シリーズを掲載した。同紙はウェブサイト上に、次のようなシリーズ序文を載せた。「中国の伝統文化では、60年を1スパンとしている。いかなる基準から見ても、中華人民共和国のこの60年間は申し分のないものであった。毛沢東が『中国人民は立ち上がった』と宣言してから今日までの60年間、さらに鄧小平による改革開放スタートからの30年間、中国は激動と繁栄を経験してきた。新中国は成立60周年を迎えるが、経済、社会、環境など多くの分野で問題に直面しながらも、その国際的な影響力と威信は高まりつつある」。

『ガーディアン』は欧米人に馴染みの1週間で1つのテーマを掘り下げるスタイルにより、中国の政治、経済、社会、環境、および対外関係を集中的に取り上げ、現代中国の姿を描き出した。シリーズ1日目には、中国の国際的イメージと影響力に関する議論を伝え、英国のミリバンド外相の単独インタビューも盛り込んだ。ミリバンド外相の認識によると、大きな流れとして中米両国が将来『G2』を形成する方向に進みつつあるが、欧州が緊密な協力関係を築き、中米欧による『G3』形成を促進できるか否かは欧州の努力次第であるという。

このほかに、このシリーズでは中国経済の将来の発展方向に関する考察も行っている。「中国が世界に踏み出す」と題する記事では、「西側諸国で安定の兆しが現れ、中国の海外直接投資が再び急速に増加すれば、中国は投資受入国から投資国に立場を変えることになるだろう。こうした変化は中国が様々な方面で成熟したことを意味する」と分析。また、都市部と農村部の発展格差も中国経済における注目ポイントの1つに据え、改革開放から30年を経た現在、都市部と農村部は大きく二極分化したと伝えた。さらに、他の記事で、中国政府は農村問題重視の姿勢を強めており、優先推進課題に組み込み済みであると指摘している。

また、このシリーズ2日目のテーマとして、環境と持続可能な発展を取り上げている。この中で、中国の南水北調(南方地域の水を北方地域に送る)プロジェクトと西部大開発、さらには積極的に先進国と協力し環境保護事業の発展を目指す中国の取り組みを伝えた。南水北調プロジェクトについては、半世紀に及ぶ620億ドルをかけたプロジェクトで、テムズ川の流量を上回る水路開通を最終目標としているが、巨大プロジェクトであるため中国で大きな論争を呼んでいると指摘。さらに、『ガーディアン』は19日、中国と米国は気候変動に関する秘密協議を行い、今秋には最終的に共通認識に達する見通しであると報じた。

1   2    


  関連記事
  同コラムの最新記事

· 「中国企業のGMハマー買収」をどう見るか

· 国連環境計画:中国はすでにグリーンエネルギーの巨人

· 商務副部長:上半期の対外貿易はマイナス成長に

· CPI引き続き下落へ 投資と消費に注目集まる

· 中国の米長期国債投資方針に変化