中国インターネット情報センターは4日、「第1回中国ドメイン大会」で「中国ドメイン産業報告」を発表した。同報告によると、中国のドメイン関連産業の規模は08年、42億元を突破し、就業者数は10万人を超えた。「中国新聞網」が伝えた。

報告書によると、ドメインに直接かかわる消費の規模は8億4千万元、ウェブサイトの開設やバーチャルホストの委託など情報化サービスでの消費は33億元。ドメイン産業を系統的に研究した報告書が発表されるのは今回が初めてとなる。

中国のドメイン産業は短期間で急速な発展を遂げた。統計によると、中国のドメイン名は08年末までに1680万個余りに達し、前年同期比で41％の増加を記録した。

報告書によると、中国のドメイン規模の急速な成長は、国別トップレベルドメイン「.cn」の増加によるものだ。データによると、08年末のCNドメイン登録数は1357万個に達し、前年同期比で61％の増加となった。この登録数は、国別トップレベルドメインで世界最大となっている。

専門家の一部は、「金融危機の影響で中小企業が経営困難に陥っているため、中国ドメイン市場の09年の需要は昨年同期よりも低くなる」と予想している。ドメイン規模はしばらくの調整期に入り、ドメイン保有量も世界と同様に減少傾向を見せるとされる。

「第1回中国ドメイン大会」ではこの状況を受け、中国ドメイン産業の着実な発展を保ち、持続可能な状況を実現するにはどうすればいいかということが、討論の重点となった。今回発表された報告書では、CNドメイン応用で新たな成長が見込まれる分野として、急速に成長している電子商取引へのドメイン応用、中国3G時代の到来に伴う携帯インターネットの開拓が挙げられた。ある専門家によると、CNドメインは今後、競争力をいっそう増し、国内外の主流ドメインとしての地位を固めていく見込みだ。

「人民網日本語版」2009年6月5日