▽キーワード2:「省エネ・汚染物資排出削減と自動車の研究開発」
中国機械工業聯合会の張小虞副会長は「どのようなエネルギーの自動車であれ、まず必要なのは自動車であることだ。消費者の自動車に対するニーズを満たす必要があり、ただエネルギーだけを追求すればいいというものではない。省エネ・汚染物資排出削減は、現在われわれの前に横たわる最も重要な任務であり、自動車の研究開発と省エネ・汚染物資排出削減とを同時進行でしっかりと行う必要がある。自動車業界は今、新エネルギーを利用した電気自動車の開発を重視すべきだ」と述べた。
新華社の李安定・高級記者は「新エネルギー車に過度に注目が集まれば、メーカーは低燃費車の研究開発を軽視するようになるかもしれない。そこで新エネルギー車分野への参入のハードルを高くし、新エネルギー車と低燃費車とを包括的にとらえ、さまざまなタイプ、さまざまなエネルギーの自動車が同時に発展するようにしなければならない」と述べた。
▽キーワード3:「3・4線市場」
ある専門家によると、中国自動車産業は「世界の強国」に向けてひた走っており、今必要なことは中古車が流通する3線・4線市場の開拓に力を入れることだという。また自動車メーカーは小都市に適した営業販売ルートを早急にうち立て、ディーラーの運営コスト引き下げをはかり、農村市場の開拓を最大限度まで進めて、自動車工業が金融危機の影響をできるだけ早く脱するように支援する必要があるという。
フォーラムでは、現在、中国自動車産業の拡大・強化を制約する重要な要因は、中核的技術の対外依存度が高いこと、企業の革新に向かう意識や能力が低いことであるとの見解で一致した。
「人民網日本語版」2009年6月10日
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