全国乗用車連合会が先週発表した報告によると、中国の自動車販売台数は5月、前月4月を超えて過去最高を再び更新した。同連合会の崔東樹・副秘書長によると、6月は5月よりも有利な条件が多く、6月の販売台数がさらに増えることは間違いない。「長江商報」が伝えた。
乗用車連合会の統計によると、5月の乗用車販売台数は81万2178台に達し、前月比1.2%増、前年同月比54.7%増となった。報告では、6月の売れ行きにも明るい見通しが示されたほか、09年の自動車販売台数が1100万台を超えるとの予測がなされた。
崔副秘書長によると、自動車販売台数予測には次の2つの根拠が挙げられる。まず、下半期の売り上げは上半期を上回るという一般的な法則がある。報告では、商用車の売り上げをゼロ成長と仮定しているが、商用車の販売台数は4月にすでにプラス成長を記録している。自動車買い替え政策によって、商用車の売り上げは小幅なプラス成長となる見込みだ。次に、国民経済は力強い回復を見せているものの、不動産価格はなかなか下落していないため、不動産購入を希望していた多くの人が自動車購入を決めるようになっている。またガソリンの平均価格も今年は1リットル6元を超えないものと見られ、燃油価格の上昇が市場に与える影響は限定的なものと考えられる。市場を収縮させる要素は今のところ見つかっていない。
「人民網日本語版」2009年6月17日