コンテナ電子ラベルの国際標準化に向けた中国からの提案がこのほど、フランス・パリで開催された国際標準化機構(ISO)の第17回作業部会で審議可決された。これにより中国は水上輸送の国際標準制定をめぐり、大きな一歩を踏み出したことになる。
これに先だって、中国はコンテナの取扱量、水上輸送量、製造量および積み下ろし設備の4項目で世界一となったものの、コンテナの国際標準制定には着手していなかった。その一方で、多くの先進国、多国籍企業、産業連盟が特許技術の移転に基づいた標準を制定し、そこから最大の経済的利益を得ていた。
コンテナ電子ラベルとは、コンテナに取り付ける「電子の鎖」のようなもので、コンテナが輸送過程をたどるごとにその動きが電子ラベルに自動的に記録される。2001年からは、上海国際港務集団の包起帆副総裁(副社長)が率いるチームがコンテナ電子ラベルの研究・テストに取り組んでおり、これまでに国際特許2件を取得している。
「人民網日本語版」2009年6月17日