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一汽──中国自動車工業の縮図 |
発信時間: 2009-06-21 | チャイナネット |
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中国一汽の現代化された一貫生産ライン早期の生産方式と比べると雲泥の差だ
「紅旗」の誕生 しかし、セダン「東風」は、「中国もセダンの製造ができる」という政治的、象徴的意義をより多く具えているだけであった。「東風」がラインオフしたあと、中国一汽は高級セダンの「紅旗」の試作を開始したのである。
1958年8月1日、高級セダンの「紅旗」が誕生した。全試作工程はわずか1カ月であった。「東風」と比べて「紅旗」は、美しい外観、荘厳さ、ゆったり感を具えており、全体的に民族的風格に富んだ装飾を施されていた。ボディは流線型で黒色、先端中央部分にはプラスチック製の紅旗、テールライトにはランタン風のものが使われ、V型八気筒のオーバーヘッドバルブエンジンを搭載しており、最大出力は200馬力、最高車速は185km/時であった。
1964年、「紅旗」は国、国賓用の専用車となった。
1973年1月17日、中央政府は一汽に対し、「紅旗」を年産300台の能力にまで拡張するよう求めた。
1975年9月20日、「紅旗」拡張プロジェクトの10工場建築工事がすべて完了、その中には車体、組み立て、加工、プレス、鋳造の各工場や熱処理、鋳造、部品、シートスプリング、車輪の各分工場などの工事が含まれており、総面積は6万㎡以上であった。
中国一汽集団の傘下にある一汽轎車公司の党委員会書記である白羽氏は、300台の「紅旗」拡張プロジェクトは一汽の発展史における上意下達プロジェクトであったと言う。
その後の10数年間に、「紅旗」の生産ラインは何回か拡張され、現在の敷地面積は70万㎡を超え、年間生産能力は6万台を超えている。
1996年には改良された新しい「紅旗」が市場に投入され、多くのユーザーから歓迎された。そして、2001年までに「紅旗」では約50車種の低級、中級、高級の三大シリーズが形づくられた。2001年の「中国で最も価値あるブランド」発表会では、「紅旗」ブランドが44億600万元の価値で中国の乗用車業界トップとなった。
改革がもたらした発展 馬振東氏によると、50年代に全面的にソ連の技術を導入して建設された一汽は、当時の西側先進国と比べてすでに技術水準に差があり、鎖国状態だった20数年の間にその差はさらに拡大した。
1980年代には、改革開放が中国の貨物運輸と旅客輸送を激増させ、自動車に対する市場のニーズも高まり、自動車の売れ行きがよくなって価格は高騰した。そして、この時期に輸入車が激増した。あまりに多い輸入車の衝撃で市場は急激に変化し、古い「解放」はあっという間に人気商品から売れ残り商品へと変わり、在庫が大量にたまってしまった。当時、国内でも一汽に対して、早く新車を出してほしいとの声が高まっていた。 |
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