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一汽──中国自動車工業の縮図 |
発信時間: 2009-06-21 | チャイナネット |
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1991年、一汽大衆汽車有限公司が設立された。白羽氏は、フォルクスワーゲンとの協力は、一汽の管理に積極的な影響をもたらしたと言う。
ドイツ人の要求は極めて厳格で、国産のいかなる部品に対してもすべてドイツに送ってさまざまなテストを行う必要があり、ドイツ人の認可を得て、やっと取り付けることができるのである。たとえば、一汽がつくったマフラーに対し、溶接の質を検査するため、ドイツ人は数万回のテストを行うと同時に、車に取り付けて中国とドイツの路上でロードテストを進め、上下に揺れる路面で6万キロのテスト走行を行い、すべて正常であることを確認してからやっと一汽に車への取り付け許可を出した。
このほか、中国一汽はアメリカのクライスラー社から軽自動車用のエンジン製造技術と設備、フォルクスワーゲン社のカッセル工場から伝動装置加工生産ライン、同社の米ウェストモーランド工場から溶接ラインを導入するなどした。
中国一汽は開放協力、互恵ウィンウィンの理念に基づいて積極的に世界の経済システムに溶け込み、外国に対する合資、協力、製品の輸出を通じて単一的な国内市場から内外市場へと企業の市場構造を転換させた。
2002年、一汽は一連の措置によって国内の自動車業界から注目を集めた。まず、天津汽車有限公司を再編、続いてトヨタとの提携、マツダの取り込みを図り、一汽の製品を急速に拡大していったのだ。一汽は、トラック、セダン、軽・小型自動車、大型乗用車など、多くの車種のシリーズ製品を形成させ、解放、紅旗、奔騰、夏利(シャレード)、威志などの自主ブランドとフォルクスワーゲン、アウディ、トヨタ、マツダなどとの合資、提携ブランドを抱えている。
中国一汽の年間販売量は04年には100万台を突破、08年には前年比6.75%増の153万3000台に達し、その販売収入は前年比8.8%増の2184億元となった。
中国一汽の発展戦略 今や中国はすでに世界最大の自動車生産国、販売国となり、中国一汽は絶好の発展チャンスを迎えている。
中国一汽の今後の目標について、馬振東氏は、今後5年間で自動車の生産販売量と販売収入、利益、従業員収入の4つを2倍にすることを目標にしていると語る。さらに長期的には、規模化、管理のデジタル化、経営の国際化を目標にしているという。
馬振東氏によると、「規模化」では、年産100万台クラスの現代化企業を維持するとしているが、08年にはその生産量はすでに150万台を超えた。「管理のデジタル化」では、ITを通じて「市場の鎖」を導く科学的な管理メカニズムを構築するとしている。一汽は、IT化を加速させる中で有益な探求をすでに数多く行っており、基礎的なネットワーク構築はひとまず成果をあげている。「経営の国際化」では、企業を世界経済の循環の中に溶け込ませ、国際競争力と国際的な分業能力を強化するとしている。 |
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