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中国の中小企業家のリスク負担能力はアジア最高
発信時間: 2009-06-22 | チャイナネット

スイス再保険(スイス・リー)がアジア市場調査を実施し、中国の中小企業家のリスク負担能力が最高であることがわかった。

スイス再保険は17日、「2009年アジア・太平洋地区リスク志向調査」の結果を発表した。結果によると、アジア8市場の中で、中国の中小企業家は最もリスク負担を恐れず、業務発展の加速化に有利となるのであれば、多くの意思決定者が貸付を増やしてもよいと考えていることがわかった。これに反し、中国の一般消費者の財務リスク負担の意思は保守的であるという。

また調査で、新型インフルエンザ(H1N1)の脅威に直面し、中国の調査対象者の多くが自身の保険契約を再確認すると答えている。業界関係者は、これは保険業にとって新たな契機となると考えている。スイス再保険の同調査は、アジア・太平洋地区の20歳から40歳までの人を対象に行われた。

中国の中小企業家はリスク負担に最も意欲的

調査によると、中国の中小企業の若いリーダーたちの業務発展に関するリスク受容能力が、アジア・太平洋地区の8市場の最高であることわかった。世界金融危機であるにも関わらず、調査対象者の70%が現在の金融危機は業務発展のチャンスであると考えている。この比率はアジア・太平洋地区の調査対象者の中では最高をマークしている。また、74%以上が、業務の急速な発展にプラスとなるのであれば貸付を増やす気は大いにあると答えており、この比率もアジア・太平洋地区で最高となった。専門家は、このデータは中国本土の企業家の融資困難な現状を反映しているのではないかと見ている。

「現在の世界金融危機の状況下で、中国の中小企業が銀行融資を受けるのは比較的困難で、社債や株式市場などのその他の融資方法を通じた資金調達も限られている。そのため、中小企業の運営はある程度の圧力を受ける」。スイス再保険のアジア・太平洋地区経済研究・諮問部の楊宇霆副総裁は、「中小企業はここ数十年来、アジアが生み出す経済奇跡の中で極めて重要な役割を果たしており、これは国際的にも認められている。同時に、中国とその他の新興市場は、世界その他の国が現在の経済危機から抜け出す助けとなるだろう。こういった状況下で、中国の中小企業の持続的発展は特に重要となる」と述べた。

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