中国石油天然気(ペトロチャイナ)は21日、同社の子会社が同日、シンガポール石油の45.51%の株式買収を完了したことを明らかにした。シンガポール石油の残りの株式に対する株式買い付けの条件付き強制申し込みも間もなく行われることになる。「新華網」が伝えた。
ペトロチャイナは5月24日、同社傘下の中国石油国際事業有限公司が全資本を持つ中国石油国際事業シンガポールがシンガポールのケッペルグループの完全子会社である「ケッペル・オイル・アンド・ガス」と発効条件付きの合意を達成し、ケッペルグループの持つシンガポール石油の45.51%の株式を全て買収することとしたことを明らかにした。買収額は1株6.25シンガポールドルで、総額は約10億2千万米ドルにのぼった。
ペトロチャイナによると、取引の前提条件はすでに満たされた。残りの株式の買い付け申し込みも、1株6.25シンガポールドルを基準に行われることになる。
シンガポール石油はシンガポール地域のエネルギー会社。石油の精製や販売、石油や天然ガスの開発などを展開している。シンガポール石油が50%の権益を持つシンガポール製油は、シンガポールの三大製油会社の一つだ。シンガポール石油はさらに、原油や燃油の港湾輸送や小売りなども行っている。
「人民網日本語版」2009年6月22日 |