第一汽車の消費者は今後、第一汽車の統一ディーラーで第一汽車の統一ロゴの付いた車種を買うことができるようになる。第一汽車の自社ブランドの販売ネットワークとロゴはこれまでブランドごとに分かれていた。販売ネットワークの統合はすでに始められており、開発・生産・管理などでの統合も将来的に実現される見込みだ。第一汽車の代表的ブランド「紅旗」「奔騰」「夏利」の統合は実質的な実施段階に入った。「京華時報」が伝えた。
「第一汽車の統合は自社ブランドのロゴを統一することから始まる」と天津一汽の幹部は語る。第一汽車は現在、傘下の三大ブランド「紅旗」「奔騰」「夏利」のそれぞれのロゴに代わる統一ロゴの設計を進めている。
第一汽車はこの三大ブランドに対し、ロゴの統一のほか、生産や販売の面での統合も計画している。経営の効率を高め、統一的管理を実現するねらいだ。第一汽車のこの統合計画では、傘下の二大企業「天津一汽」「一汽轎車」が主な対象となる。この2社は今後、一つの団体にまとめられ、統一的に管理されることになっている。
天津一汽が扱っているのは主に、「夏利」や「威志」など比較的低価格の車種だ。一方、一汽轎車が扱っている車種には「紅旗」「奔騰」が含まれ、「紅旗」はハイエンドの消費者を、「奔騰」は中級の消費者をターゲットとしている。昨年11月、売り上げが低迷していた「紅旗」が「奔騰」の販売ネットワークに正式に入った。第一汽車自社ブランドの販売ルート、つまり「紅旗」「奔騰」「夏利」の販売ネットワークの統合は、一部の都市ですでに試験的に展開され始めている。
業界関係者によると、自動車企業の統合・再編成による大企業・グループの形成を「自動車産業振興計画」が目標として打ち出したのを受け、第一汽車は、傘下の自社ブランドの規模を拡大し、開発・生産・販売など各分野での統合を進め、自社の各ブランドの共同発展に向けた決意を示す必要に迫られた。「紅旗」「奔騰」「夏利」の各ブランドは定位がそれぞれ異っているため、統合しても互いに悪影響を与えることはなく、統合後の構成はとても明確なものとなる見込みだ。
「人民網日本語版」2009年6月22日