国際金融危機で世界の航空界が低迷する中、中国市場だけには明るい見通しがある。世界の大型航空機メーカーはいずれも発注を減らしているが、中国からの発注には影響が出ていない。「国際金融報」が伝えた。
エアバス社の予測によると、世界第二の民用航空市場である中国では、旅客機と貨物機の需要が今後20年で3000機近く見込まれる。内需市場の支えを受け、今年年初から現在までの中国の旅客輸送量は、昨年同期よりも19%増えた。
中国民用航空局の李家祥局長は23日、天津で組み立てを終えたエアバスA320型機の引き渡し式典に出席し、「国際金融危機で世界の航空機メーカーへの発注に影響が出る中、中国からの発注にはまだ影響が出ていない」と語った。李局長によると、中国の航空会社による航空機の購入は今年、世界に例を見ない243機にのぼっている。
中国大陸部でのエアバス機の運用は1995年、市場シェア7%の29機に過ぎなかった。09年4月末までにこの数は488機に達し、市場シェアも40%に拡大した。エアバス機は2012年までに、航空機市場の半分を占めるようになる見込みだ。エアバス機の総数は数年後に1000機を超えると予想されている。
「人民網日本語版」2009年6月24日