▽第3ラウンド:2009年から??年まで
中国:潜在力が開花
日本:やや疲弊気味
「中国の近年のGDP成長率は日本を追い抜いた」
始まったばかりのこのラウンドで、中国の安定した発展が世界中で高い関心を呼んでいる。世界銀行のまとめたデータによると、01年から06年にかけて中国のGDP年平均成長率は9.8%に達した一方、日本はわずか1.4%にとどまった。
《専門家の解説》
中国:相対的に粗放型の経済で発展がより容易に
韓調査研究員の分析によると、数量的にみて、中国がGDPで日本に追いつき、追い越すのは比較的容易なことだ。相対的に粗放型の経済発展モデルであれば、数量的に日本に追いつき、追い越すという目標は容易に達成できるという。
また韓調査研究員は次のように注意を促す。数量だけでなく、GDP成長率の中身にも一層の注意を払う必要がある。対外型の投資は一時的に経済発展に大きな影響を与えはするが、経済発展の質ということを考えるべきだ。持続可能な発展の問題やエネルギーがクリーンであるかどうかなどを考えなくてはならない。
日本:ゆるがせにされた制度改革
夏教授は「中国のGDP総量が世界2位に躍進する日も近い」と話す。
また夏教授は次のように強調する。ある国の全面的な発展はいくつかの簡単な数字に反映できるものではないし、二つの国の国力比較は、一人当たりの平均所得、エネルギー消費量、文化レベルなどさまざまな角度からなされるべきものだ。
夏教授は「日本経済は長期にわたって疲弊した状態にあるが、これはまさしく米国に追いつき、追い越すことばかりを追求し、制度改革や文化的な発展という経済発展の基礎的条件をゆるがせにしたことの、格好の例証になる」と話す。
「人民網日本語版」2009年6月24日
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