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高温の天気が中国経済にもたらす影響
発信時間: 2009-06-28 | チャイナネット

中央気象台は24日午後5時、今年増水期に入って第一期の「高温日射病気象予報」を出した。25日午前6時には、高温橙色警報(24時間以内に気温が37度以上となる)が引き続き発令された。「経済参考報」が伝えた。

気象台の予測では、河北省全域・北京・天津・山東省全域・陝西省東部・河南省・安徽省中北部・江蘇省西北部・南疆盆地東部などの最高気温が25日の日中、37度から39度まで上がると予想された。河北省中南部・北京天津南部・河南省中北部・山西省全域・山東省西部・南疆盆地東部では最高気温が40度に上がるところもあるとされた。経済専門家によると、この高温が北方の農作物に干害をもたらすことはないものの、経済活動にはマイナス影響が出る見込みだ。

北京大学経済学院の林森・博士によると、高温の天気が続いた場合、経済活動や生産活動、人々の生活にマイナス影響が出ることになる。政府の担当部門には対処が迫られる。

第一に、高温の持続は、果物や野菜などの農産品に直接的な影響を与える。農産品の価格もこれによって変化する恐れがある。人々の日常の消費にも影響が出る。

第二に、高温の持続は、エアコンなど暑さ対策の家電の売り上げを伸ばす一方、民間の電力負荷を増加させる。北京の電力負荷は3日間で136万キロワット増加した。北京の送電網の最大電力負荷は24日、1184万キロワットにのぼり、今夏以来の最高を記録した。昨年同期比で19.8%の増大となっている。民用電力負荷の増大は、電力が不足している都市で工業用の電力が制限を受ける事態を招く可能性がある。

第三に、高温の天気は、工業生産環境に大きな影響を与える。外で作業をしなければならない業種は、高温によるショックをまともに受ける。工事建設や生産の進展や質に影響を与える可能性がある上、事故を発生させる安全面でのリスクも高まる。関連部門と生産企業はこれを重視する必要がある。

第四に、高温の持続は、長期的に見ると、小売業にも影響し、消費者の需要にマイナス影響をもたらす可能性がある。例年の傾向から見ると、高温の天気が始まったばかりの頃には夏季商品の売り上げを伸ばす効果があるが、高温の持続期間が長くなるにつれて、人の体力を消耗し、市民の消費意欲をそぐ要素となる。ただこの高温には、観光業の発展を促す効果が期待できる。学生の夏休みが始まれば、避暑旅行に出かける人が増えることが予想される。北京郊外や沿岸地域への旅行はこれからさかんとなる見込みだ。

最後に、高温で高湿の天気は汚染・カビ発生・日射病・腸炎など天気によってもたらされる問題を拡大し、人々の生活にもマイナス影響をもたらす。伝染病の予防や医療サービス、食品衛生などのさまざまな部門は大きな責任を持つことになる。

「人民網日本語版」2009年6月26日

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