中国伝統医薬(漢方医薬)産業の一層の現代化を進め、中国医学と西洋医学がうまく結びついた医療保健システムを構築するため、国は今後10数年間で4千億元を同産業に投入する方針だ。新華社が伝えた。
科学技術部中国生物技術発展センターが発表した関連の報告によると、今後10数年間に、国は伝統医学の現代化を加速させ、伝統医薬の理論体系の一層の整備を進め、伝統医学の診断・治療水準を大幅に引き上げ、技術の受け入れ・利用範囲を拡大するとしている。同時に、伝統薬品の現代化を徐々に実現し、標準システムを段階的に整備して応用範囲を拡大し、伝統薬品材料の栽培・生産・加工のシステム化、標準化、大規模化を進め、伝統薬品の革新力を高めるとしている。
同報告によると、国は伝統医薬を取り入れた保健システムを国民の健康的な生活に向けた施策の重要な柱とする方針で、農村人口の85%が伝統医薬を取り入れた医療保健サービスを受けられるようになる見込みだ。
改革開放以来、中国の伝統薬品産業は急速な発展を遂げており、近年には工業生産額の年平均成長率が20%を超え、医薬品業界全体の平均レベルを上回って、産業規模は1千億元に迫った。伝統薬品材料の年間使用量は25年前の40万トンから120万トン以上へと増加した。
「人民網日本語版」2009年6月29日 |