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中央銀行、香港での人民元決済を推進
発信時間: 2009-06-30 | チャイナネット

人民元による貿易決済の香港での試行がこのほど、実質的な前進を再び実現した。「国際金融報」が伝えた。

中国人民銀行(中央銀行)の周小川・総裁は6月29日、香港金融管理局の任志剛・総裁とともに補足協力覚書にサインした。双方は今後、香港の銀行における人民元での貿易決済業務に対して各自の職責の範囲内で監督・管理を行い、相互に協力していく。

中国人民銀行によると、双方は、香港での人民元業務の継続的発展を推進し、大陸部と香港との双方の金融システムの互助的・相補的・インタラクティブな関係をさらに発展させ、香港の国際金融センターとしての地位と役割をさらに強化・発揮していくことで合意した。

人民元貿易決済の試行は、大陸部と香港の貿易会社の経営環境を改善することになるだけでなく、香港の銀行界に新たな業務をもたらし、香港が人民現業ムをさらに発展させていくための理想的な空気を作り出すことにもつながる。

中国銀行の王兆文・広報によると、中国銀行と中国銀行香港はすでに全ての準備を整えており、人民元による価格設定・支払い・決済などの業務を覚書締結後すぐに行うことが可能となっている。中国銀行・工商銀行・建設銀行・交通銀行が大陸部での決済業務を担当し、中国銀行香港と香港上海銀行が香港での主要取引銀行となる。

交通銀行発展研究部の呉建環氏によると、国際決済への人民元の利用は人民元国際化の第一段階となる。香港との貿易における人民元決済の試行は、人民元国際化に向けて強固な土台を築き、豊富な経験を蓄積させることとなる。

「人民網日本語版」2009年6月30日

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