ホーム>>経済>>視点
重大改革で景気回復を後押し 09年上半期の中国経済点検(3)
発信時間: 2009-07-08 | チャイナネット

十大分野の改革をより推進

6月下旬に開かれた国務院常務会議で、今年さらに重点的に進める改革課題が取り決められた。中央政府は今年の改革課題に対し極めて綿密に準備・手配していることがわかる。

国務院の温家宝総理は次のように指摘した。昨年以降、中国は長年計画してきた改革を開始しており、市場の自信回復と内需拡大に積極的役割を果たし、経済・社会発展を大いに促進している。今年は「十一五(第11次5カ年計画)」実施の肝心な年で、新世紀以来、中国経済・社会発展の最も困難な1年でもあり、改革・発展・安定の役割は非常に重要である。危機対策を改革深化のきっかけとし、改革を大いに進め、内需拡大、成長維持、構造調整、民生重視に立脚する。また、長期的な持続的発展に着目し、経済・社会発展における矛盾と問題を解決し、重点分野と重要部分の改革を着実に進め、科学発展と社会の協調に有利となる体制・メカニズムを形成し、経済・社会の良好かつ急速な発展を促進する。

会議で、今年重点的に進める改革課題が決定した。

1. 政府の経済管理機能を転換し、行政審査事項を引き続き削減・調整し、市場の投資活力を引き出す。独占業種の改革を深化させ、民間投資の分野とルートを拡大する。

2. 国有企業改革を深化させ、所有制構造を改善し、非公有制経済と中小企業の発展を推進する。

3. 農村総合改革を深化させ、土地請負経営権を完備し、集団林権制度改革を全面的に推進する。

4. 資源性製品価格改革を進め、資源の市場配分に基本的役割を果たす。省エネ・排出削減の体制・メカニズムを完備し、資源の節約と環境保護を促進する。

重大改革で景気回復を後押し 09年上半期の中国経済点検(1)

重大改革で景気回復を後押し 09年上半期の中国経済点検(2)

1   2    


  関連記事

· 重大改革で景気回復を後押し 09年上半期の中国経済点検(1) 

  同コラムの最新記事

· 温総理 経済の平穏かつ速やかな発展の確保を強調

· 戴秉国、世界経済の回復などの中国の立場を表明

· 米国経済の後退は中国経済の中長期的リスク

· 現在国際情勢下における中国経済の展望

· 中国と日本、GDPに一喜一憂すべきでない