世界経済フォーラム(WEF)は7日に発表した「世界貿易促進報告」で、世界121カ国・地域の「貿易促進指数」を評価し、シンガポールと中国の香港を、世界で最も貿易環境の良い国・地域に選んだ。「国際金融報」が伝えた。
審査基準は主に、市場参入、国境手続き、物流・ITインフラ、商業環境の4つ。上位10位は順にシンガポール、中国の香港、スイス、デンマーク、スウェーデン、カナダ、ノルウェー、フィンランド、オーストリア、オランダ。シンガポールと香港が上位に入ったのは、その成功した経済成長戦略、効率性の高い国境手続き、進んだ物流・ITインフラ、および良好な商業環境に負うところが大きい。
中国内地は第49位だった。物流と貿易手続の迅速さでは高得点だったが、輸入関税と規制・監督面が劣った。米国は商業環境とインフラは比較的高得点だったが、「市場参入面である程度制限があり、しかも犯罪・暴力活動やテロ攻撃が、ビジネスコストをつり上げている」と指摘された。
「人民網日本語版」2009年7月9日