G8・主要8カ国とG5・新興5カ国を含む17カ国・国際機関による「主要経済国フォーラム(MEF)」は9日、イタリアのラクイラで行われた。中国の戴秉国国務委員は胡錦涛国家主席に代わりフォーラムで演説を行い、「フォーラムでの討議は相互信頼を増進し、気候変動に関する国際的協議での各国の協力を促す。また、12月にコペンハーゲンで行われる国連気候変動会議の成果獲得にプラスとなるだろう」と表明した。
戴秉国国務委員は「各国は、共同発展を推進していくという枠組み内で、クリーンエネルギーの発展、調和の発展、持続可能な発展の道を歩むべきだ。気候変動への対応は、各国の発展の段階や国情、能力を十分考慮する必要がある。『共同であるが区別ある責任』という原則は、気候変動における国際協力の基準である。先進国は引き続き排出削減を実施し、『京都議定書』で定められた目標を実現すべきだ。しかし、今の段階では、排出削減の数値目標の設定を、発展途上国に義務付けるよう求めるのは、現実的ではなくて、不公平である」と述べた。
また、戴秉国国務委員は「当面の急務としては、先進国は長い目で、各方面において発展途上国に対し、計測可能で、報告可能、かつ確認可能な形の援助を行うことで、発展途上国に持続可能な発展の道を歩んでもらう」と強調した。
戴秉国国務委員は、中国の気候変動への対応策とその成果を紹介した。
「中国国際放送局 日本語部」2009年7月
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