社会科学文献出版社が11日北京で発行した「西部青書 中国西部経済発展報告(2009)」の中で、西部地域における経済発展の総合的な競争力を示すランキングが発表され、1位には四川省、2位には陝西省と内蒙古自治区がそれぞれ選ばれた。中新網が伝えた。
同青書によると、同ランキングは2007年の西部11省、直轄市、自治区(西蔵自治区を除く)の総合的な競争力を評価したもので、3位から10位には上から順に、重慶市、雲南省、新疆ウイグル自治区、広西チワン族自治区、甘粛省、寧夏回族自治区、貴州省、青海省が並んだ。
四川省の経済発展に向けた総合的な力は西部地域の中で突出しており、ランキングでは常に首位を保っている。陝西省は総合力が徐々に高まり、ランキングは1994年の4位から今回は2位に躍進した。内蒙古自治区は総合力が急速に上昇し、2002年から7年連続で国内総生産(GDP)成長率が全国トップとなっている。このランキングでの順位は1999年の7位から急速に上昇して、今回は2位となった。甘粛省、寧夏回族自治区、貴州省、青海省はいずれも経済発展の基盤が弱く、経済規模が小さいことから、ランキングでは常に下位を占めている。
総合的にみて、中国では東部地域と西部地域との開きがなお大きい。社会科学院(社会科学アカデミー)が今年4月に発表した「2009年中国都市競争力青書 中国都市競争力報告」によると、全国294カ所の地級以上の都市のち、総合力ランキングで上位10カ所となった都市は、珠江デルタ地域の都市が3カ所、長江デルタ地域の都市が2カ所、台湾地域の都市が2カ所、環渤海地域の都市が2カ所で、西部地域の都市は1カ所も選ばれなかった。
「人民網日本語版」2009年7月13日 |