国外機関の中国における外国為替口座開設、使用を規範化するため、また金融リスクを防ぎ、貿易・投資の便利化を促進するため、中国国家外為管理局はこのほど、「国外機関の中国における外国為替口座の管理問題に関する通知」を発表した。新華網が伝えた。
これまで国外機関向けの外国為替口座を開設できるのは外資銀行だけだったが、「通知」が実施されれば、中国資本銀行も関連の要求を守る前提で国外機関向けに外国為替口座を開設することができるようになった。「通知」ではこのほか、口座開設の審査手続きが簡略化され、国外機関の外国為替口座と国外間の往来に対する制限が緩和された。
外国為替管理局の関係者は「『通知』の実施は、銀行の外国為替業務の開拓に役立つだけでなく、金融が経済成長をサポートし、構造調整を促進するという役割がさらに発揮される。また国内外企業の資金利用効率の向上に役立ち、資金の安全が保障され、貿易・投資の便利化が促進される。また、規範管理を通じてリスク防止作用が強められるほか、国外機関の中国における外国為替口座が不正な外貨資金の流出入ルートとなるのを防ぐことが出来、国の金融安全が適切に守られる」と述べる。
「通知」は8月1日から実施される。
「人民網日本語版」 2009年7月14日 |