中国大型旅客機の開発という重責を担う中国商用飛行機有限責任公司(COMAC)は15日、大型旅客機プロジェクトが一連の段階的な成果を収めたことを明らかにした。大型旅客機C919プロジェクトは全面的な発展前の段階に入った。中国新聞網が伝えた。
同プロジェクトで得た段階的な成果として、▽同社が国内の機体構造サプライヤー9社と覚書を結んだことや、▽大型旅客機の総体技術プランが審査を通過したこと、▽大型旅客機の研究検査が最終段階に入ったこと、▽大型旅客機の核心技術が難関を克服し、系統的な共同概念の定義も積極的に推進されたこと―があげられる。同社はこれからシステム設備のサプライヤーを募集する予定で、今年中には機体を完成させ、システム設備の契約も結ぶ計画だ。
昨年の珠海航空ショーの開催中に中国の政府高官は、 中国の大型旅客機は「第13次五カ年計画」(2016潤オ2020年)期間中に、機体の合格証と生産許可証を取得して、実際に市場に投入すると明確に述べた。同社の副総経理で大型旅客機の総設計師である呉光輝氏によると、踏み込んだ研究と論証を経て、中国の大型旅客機はすでに座席150席以上、130席から200席のプランを基調とする、核心技術を克服に向けた開発が展開されている。
本部を上海に置く、中国商用飛行機有限責任公司の資本金は190億元。中国の大型旅客が一日も早く青空に飛び立てるよう、安全で経済的で快適な、環境にやさしい大型旅客機を目指す。同社が上海に立ち上げた、開発研究センター、組み立て製造センター、カスタマーセンターの三大センターはすべて業務を開始。中国の大型旅客機プロジェクトの準備はすでに整った。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年7月16日 |