国家統計局は16日、上半期の中国の国内総生産(GDP)は13兆9862億元で、不変価格で計算すると前年同期比で7.1%の伸びとなったと発表した。第1四半期の成長率は6.1%、第2四半期は7.9%。産業別に見てみると、第一次産業は増加値1兆2025億元で3.8%増、第二次産業は増加値7兆70億元で6.6%増、第三次産業は5兆7767億元で8.3%増だった。
これを受け、中国社会科学院金融研究所金融発展・金融制度研究室の易憲容主任は、現在の経済情勢は予想以上に良好だとし、「経済回復の動きはすでに十分明確となっており、今年の経済成長8%維持の目標達成を懸念する必要はない」と指摘した。
国務院発展研究センター学術委員会の張立群・副秘書長はまた、第2四半期の成長率7.9%は想定内だとしている。張立群氏は以前、第2四半期のGDP成長率は約8%となると予想しており、7.9%と非常に近い。また、第3四半期のGDP成長率は10%に達し、第4四半期の成長率は10%以上となると予想している。
張立群氏は、中国経済の回復はU字型の動きを見せ、底打ちは昨年第4四半期と今年第1四半期に表れたと見ている。第2四半期に転換点を迎え、現在は回復軌道に乗っているという。下半期の動向について、張立群氏は楽観的な見方を示し、こう指摘する。第2四半期のGDP成長率は第1四半期より2ポイント近く上昇し、この良好な動きから見ると、第3四半期のGDP成長率は10%に達し、第4四半期の成長率は10%以上となる見込み。成長率8%維持の目標達成は問題ない。
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