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18歳未満学生へのクレジットカード発行を禁止
発信時間: 2009-07-17 | チャイナネット

近年中国ではクレジットカード業が急成長を続け、都市住民にとって日常の消費・支払決算・キャッシングの重要なツールとなっている。08年までに商業銀行のクレジットカード発行数は1億2000万枚、年間取引額は3兆5000万元(うち消費金額が1兆1000億元)に達している。社会消費財の小売総額にクレジットカードの総消費金額が占める割合は06年の4.8%から08年には14.8%に上昇、GDPに占める割合も同1.7%から4.8%に上昇した。これと同時に、クレジットカードの違約率も次第に増加傾向を見せ、クレジットカード詐欺や鞘取り行為がいくら禁止しても止まず、クレジットカード関連の苦情が増加している。

中国銀行業監督管理委員会は16日、「クレジットカード業務の一層の規範化に関する通達」を出し、クレジットカードの発行・営業・決算業務と加盟店舗の管理・消費者利益の保護についてのルールを示した。

「通知」は「今後銀行金融機関はクレジットカードの営業における市場競争行為を規範化すること。プレゼント贈呈、ポイント交換、与信限度額の引き上げなどを条件に、顧客に他行のクレジットカードの解約を強制または誘導してはならない。銀行はクレジットカード営業員の審査においてカード発行数のみを基準にしてはならない。こうすることが、カードの乱発行現象を源から絶つ助けとなる」としている。

また「18歳未満の学生にクレジットカードを発行してはならない(家族カードを除く)。審査を経て、18歳以上だが定職や安定した収入源のない学生にクレジットカードを発行する際は、保証人を確保すること。保証人は相応の返済能力を備えていなければならない。同時に、保証人が相応の返済責任の負担に書面で同意していることを確認しなければならない。さもなくばカードを発行してはならない。その後、学生のクレジットカード発行申請に関する情報を、学生の保護者またはその他関係する管理者に、積極的かつ速やかに告知しなければならない」としている。

また「銀行金融機関は、顧客がすでに他行のクレジットカードを保有していることを知り、かつ顧客の返済能力と現有の複数のクレジットカードの借越額との間に大きな開きがある場合、カードの発行を厳しく抑制しなければならない」としている。

「通知」はさらに、クレジットカード利用・返済状況を、適切な方法で積極的に顧客に通知することを銀行に求めている。また、クレジットカードの営業においては、クレジットカード利用額の支払や延滞金に関する規約を申請者に十分に告知し、当該カードの潜在的リスクについて積極的に注意を促さなければならないとしている。

「人民網日本語版」2009年7月17日

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