英紙「ファイナンシャル・タイムズ」は金融情報プロバイダ・ブルームバーグL.P.のデータを引用し、中国の上場企業の時価総額が15日の時点で3兆2100億ドルに達したと伝えた。日本は3兆2000億ドル。08年1月以来、初めて日本を抜いた。 中国新聞網が伝えた。
ドルで計算すると、中国株式市場は日本を抜き、時価総額が世界第2位になった。急成長する経済体への投資が増えたためとみられる。
上海と深センの両株式市場は今年に入ってそれぞれ75%と95%上昇。中国政府が打ち出した5900億ドルの刺激策が奏功し、その効果は第2・四半期の経済にも反映され、成長率が7.9%と予測を大きく上回った。中国の両株式市場はいずれも今年世界で最も好調だったといえる。
一方で、日経平均株価指数は今年5.47%の伸びに留まった。成熟した経済体である日本は、世界的な経済衰退の影響をもろに受け、成長の動力となる輸出が痛手を受けるとともに、海外の投資家が数多く撤退した。日本の株式市場は今年3月に26年ぶりの最安値をつけてから、やや反発したもの、1989年につけた最高値の4分の3にまで落ち込んでいる。
香港上海銀行(HSBC)の中国市場担当ストラテジスト、スティーブン・スン氏は「中国経済の実力が高まるにつれ、(人民元建ての)A株市場がアジアを先行する証券市場となっていく。今年の世界ランキングで中国経済が日本を抜かなかったとしても、2010年には中国は日本を抜いて世界第2位に踊り出る」と指摘する。
「人民網日本語版」2009年7月17日 |