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国際金融機関、中国経済に期待感 成長率引上げ
発信時間: 2009-07-24 | チャイナネット

アジア開発銀行(ADB)が23日に発表した報告書「アジア経済観測」によると、東アジアでは多くの新興経済体が経済低迷にあえいでいるが、中国経済は政府が実施した大規模な経済刺激プランなどがプラスに作用して、今年上半期は引き続き成長傾向を維持し、主要な成長点の一つとなった。今後は東アジア経済の復興に、すぐにも必要なエネルギーをもたらすものと期待される。国際通貨基金(IMF)が22日に発表した報告書によると、中国政府が国際金融危機に対処するために取った一連の措置が、中国経済の成長を力強く促進し、世界経済の安定にも貢献するものとなり、中国の経済政策が地域の基礎を安定させるという重要な役割を果たしつつあるという。これから時間が経過するにつれて、中国経済の構造調整は重要かつ広範囲な影響を与えるようになり、中国の消費エネルギーは世界の経済成長を推進する重要な要因の一つになることが予想される。

IMFやADBを含む国際機関が最近、相継いで発表した報告書では、中国の国際金融危機における役割をいずれも高く評価している。これは数日前に国家統計局の李暁超報道官が中国経済の上半期報告を発表した際には想像もできなかったことで、発表からわずか数日の間に「連鎖現象」のように中国に対する高評価が相継いだ。国際的に有名な投資銀行も示し合わせたように中国の経済成長率予測値を上方修正し、中には何回にわたって予測値を引き上げたところもあった。

 

JPモルガン・チェースは国家統計局の報告発表と同日に発表した最新の研究報告の中で、継続的に増加する個人投資と消費ニーズ、および下半期の世界経済復興の予測を受けて、中国経済は今後、数四半期にわたり成長ペースを維持するとの見方を強く打ち出した。またこうした展望を踏まえて、中国の国内総生産(GDP)成長率予測値を7.8%から8.4%に上方修正し、2010年の予測値も8.5%から9.0%に引き上げた。JPモルガンは6月末に今年の予測値を7.2%から7.8%に引き上げたばかりで、わずか1カ月のうちに2度にわたって予測値を上方修正したことになる。

 

JPモルガンの報告発表と同じ日に、モルガン・スタンレーも中国の今年のGDP成長率予測値を7%から9%に引き上げ、2010年の予測値を8%から10%に引き上げた。それから5日後の21日にはスイスのUBS銀行が中国経済の今年のGDP予測値を8.2%に引き上げると同時に、来年の予測値を8.5%に引き上げた。

 

これに先立ち、香港上海銀行(HSBC)が中国の今年のGDP成長率予測値を8.1%に、来年の予測値を9.5%にそれぞれ引き上げている。このほかロイヤルバンク・オブ・スコットランドは今年の予測値を1ポイント引き上げて8%とし、フランスのBMPパリバの陳興動、孟原の両エコノミストは、今年の予測値を7.7%から8.2%に、来年の予測値を8.5%から9.5%に引き上げ、バークレイズ・キャピタルは今年の予測値を7.2%から7.8%に、来年の予測値を9%から9.6%に引き上げた。

「人民網日本語版」2009年7月24日

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