中国財政部の朱光耀・部長補佐は22日、中国米国戦略経済対話の初会合に関する状況をメディアに説明した。これによると、両国間の投資保護協定に関する協議はまだ続けられている。中国側は、戦略経済対話の初会合が中米投資保護協定の話し合いを進展させることを希望している。「中国新聞網」が伝えた。
朱部長補佐によると、中米二国間の投資保護協定に関する協議をスタートさせることは、両国の経済関係の発展プロセスにおける重要事項の一つだ。両国政府はこれをとても重視しており、各自の専門チームを作り、投資保護協定の具体的な条項についての立ち入った協議を何度も行ってきた。中米双方はそれぞれの作成した文書を提出しており、互いの文書の検討も進められているが、作業はまだ完了していない。双方の話し合いの過程は、互いの経済制度や法律条項を理解する過程でもあり、中米両国が互いの関心事に心を寄せる過程でもある。
朱部長補佐によると、中米間の貿易額は08年、3337億ドルに達した。経済関係を深める過程で、双方はともに利益を得た。保護主義に反対することは、中米双方が、貿易と投資について討論する際の重要な内容となる。
朱部長補佐によると、中米経済が急速な発展を遂げる中、問題や矛盾点も現われている。このような問題があるからこそ、中米両国の首脳は、中米戦略経済対話というメカニズムを構築することを決めた。また中国と米国はいずれも世界貿易機関(WTO)のメンバーであり、WTOのルールにのっとって両国間の問題を解決し、両国の経済関係を不断に進展させていくべきだ。
「人民網日本語版」2009年7月27日