オバマ政権下で初めての中米戦略・経済対話(中国語では「中美戦略与経済対話」、英語名「The China-U.S. Strategic and Economic Dialogue」)が27日、米国の首都ワシントンで開幕した。このオバマ時代の中米対話メカニズムは、ブッシュ時代のものとほとんど変わらず、ただ中国語の名称に「与」の字が、英語の名称に「&」の記号が付け足されただけのようにみえる。「上海証券報」が伝えた。
だが中国外交部の報道官は、ブッシュ時代の中米戦略経済対話(SED)とオバマ時代の中米戦略・経済対話(S&ED)との相違について「これは単に文字が一つ増えただけではなく、新しい歴史的な出発点と情勢の下で、中米両国が協力強化の認識を一層深め、両国の協力の重要性を一層高めようとしている姿を反映するものだ」と述べる。
おおまかにいえば、中米戦略・経済対話はブッシュ政権下の中米戦略経済対話メカニズムの延長であり、グレードアップ版だといえる。ブッシュ時代のメカニズムは2006年9月に胡錦濤国家主席とブッシュ大統領とが発足させたもので、毎年2回、両国の回り持ちで対話が行われるというものだった。
ブッシュ政権時代には計5回の戦略経済対話が行われた。最後の1回は昨年12月4日から5日にかけて北京市で行われ、テーマは「長期的な中米の経済パートナーシップ関係の基礎固め」だった。5回の対話を通じて、両国が挙げた成果は189項目に達した。
オバマ大統領が大統領選挙で勝利すると、中米両国は今後も両国のトップレベル対話メカニズムを継続させる必要があるとの認識で一致した。また両国は国際的な事務において緊密に連携し、多くの経済貿易交流を行っており、両国間により高次元でより緊密な交流メカニズムを構築することが求められていた。客観的にみれば、こうした情況がブッシュ時代のメカニズムを一層グレードアップした対話のプラットフォームとしてのオバマ時代の中米戦略・経済対話の構築を推し進めたといえる。
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