英カーボントラスト社は8日、登録資本1000万ポンドの合資企業を北京に設立したことを発表した。英国企業による低炭素技術の中国での開発を支援する。「国際金融報」が伝えた。
この合資会社は、カーボントラスト社と中国省エネ投資公司によって共同設立された。低炭素技術の中国での開発と応用を目指す。中国はすでに、低炭素技術の発展が世界で最も急速な市場の一つとなっている。今回の合資企業設立のねらいは、中国市場での低炭素技術イノベーションの進展を促すことにある。
合資企業は今後、中国の低炭素技術のイノベーションと移転を加速し、クリーン技術に取り組む革新的な英国企業に新たな市場を開き、世界の二酸化炭素排出量を減らしていく計画だ。中国省エネ投資公司とカーボントラストからはすでに1000万ポンドが投資されているが、同合資企業は今後、公共部門と民営機構からの第三者資金も大量に導入することにしている。
新設された合資企業には2つの大きな目標がある。一つは、新たな低炭素技術を育成・開発し、低炭素技術に取り組む英国企業の一部を中国に引き込むこと。もう一つは、低炭素技術に中国で取り組む英国と中国の企業に資金を提供することだ。
英ビジネス・イノベーション・技能省のピーター・マンデルソン大臣は、「新設された合資企業は双方に利益のあるプロジェクトだ。中国という重要な市場に英国企業が進出するのを助けるだけでなく、新たなクリーン技術の発展を中国が加速するのを助けることにもなる」と語る。
カーボントラスト社のチーフエグゼクティブを務めるトム・ディレイ氏は、「クリーン技術に取り組む企業にとって中国は巨大な新興市場だ。新たな合資企業は今後、中国の低炭素市場に英国企業が進出するための重要な橋渡しの役割を担う。低炭素技術分野での私たちの革新的な発想と、中国クリーンエネルギー分野での中国省エネ投資公司の専門的知識を合わせれば、低炭素分野での新たな市場チャンスを英中両国の企業に向けて提供することができるはずだ」と語った。
「人民網日本語版」2009年9月9日