中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の指導者が金融分野の協力と発展について話し合う中国-ASEAN金融協力・発展リーダーフォーラムが21日、広西チワン族自治区南寧市で閉幕した。フォーラムでは「共同宣言」が採択され、▽地域金融の安定維持▽地域内通貨協力の強化▽地域内資本協力の促進ーーという3つの目標が打ち出された。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
フォーラムでは次のような見方が示された。最近、世界経済には一連の積極的な変化が現れ、国際金融市場は安定化に向かっているが、国際金融危機がもたらした不確定性は依然大きく、中国・ASEAN間の金融協力を早急に推進することには重大な意義がある。
「共同宣言」によると、中国-ASEAN自由貿易圏建設の推進に伴い、双方の貿易・投資協力が日に日に深化しており、地域金融協力の歩みを加速することや、双方の各レベルでの協力を強化することが求められている。たとえば政府間の協力、中央銀行間の協力、金融監督管理機関の間での協力、金融機関と非金融企業との間の協力などだ。
また「共同宣言」によると、注目を集める「地域間通貨協力の強化」という目標の下に、▽東アジア地域における通貨ネットワークの枠組「チェンマイ・イニシアチブ」の多国化推進の加速、およびASEANと中国・日本・韓国(10+3)との地域外貨準備庫の設立加速▽地域内の多国間での通貨互換の実現促進▽地域内の決済モデル事業の推進、および企業経営コストの削減▽各国の通貨執行情況の情報交換、および通貨レートの相対的安定の維持ーーという4つの具体的な計画が打ち出された。
「人民網日本語版」2009年10月22日 |