中国進出口銀行の李若谷行長（頭取）が21日、中国-東南アジア諸国連合（ASEAN）投資協力基金の推奨説明会で述べたところによると、同基金は総規模が100億ドルに上り、すでに設立の段階に入っている。第一期募集額は10億ドルで、年内にも運営をスタートする予定だ。新華社が伝えた。

同基金は中国・ASEAN間初の政府主導で市場化運営を実現した私募型株式基金であり、双方の協力が新たな段階に進むのを助けるものと期待される。

李行長は「基金の第一期募集に向けた各種の準備作業は基本的に完了した。必要な資金の調達作業も含め、年内にも香港で資金調達を終え、プロジェクト投資が動き出す見込みだ」と話す。

第一期に募集する10億ドルの資金は、主に中国・ASEAN各国の企業間の経済技術協力プロジェクトに投資され、分野は交通設備、公共設備、通信ネットワーク、石油、天然ガス、鉱物資源など多岐にわたる見込みだ。これ以降の基金は双方の経済協力の実際の情況を踏まえて、適切な投資先・投資分野が決定される。製造業や現代型サービス業なども候補に上るとみられる。

「人民網日本語版」2009年10月22日