中国国務院は先般、『十二・五(第12次五カ年計画期、2011―2015年)国家戦略的新興産業発展計画』(以下『計画』と略)を発表した。『計画』では、「十二・五」期の戦略的新興産業の年平均成長率が20%以上に達することを目指されている。23日付中国証券報が伝えた。
20の重点プロジェクトを実施
『計画』では、市場による資源配置の役割を発揮し、市場のニーズの拡大をはかり、公正な市場競争環境の整備に力を入れ、各市場主体の積極性を奮い立たせるとしている。産業発展のウィークポイントやボトルネックの解消において、政府のリーダシップと政策による促進効果を十分に発揮する。
また、2020年までに、戦略的新興産業が中国の国民経済・社会の発展の重要な推進力になることを目指す。同産業の付加価値額が国内総生産(GDP)に占める割合が15%に達し、戦略的新興産業に含まれている一部業種と同産業のコア技術が世界先進水準に到達し、省エネルギー・環境保護、次世代情報技術、バイオ、ハイエンド製造業が国民経済の支柱産業になり、新エネルギー、新素材、新エネルギー自動車業が国民経済のリーディング産業になるという目標が掲げられている。
戦略的新興産業関連の産業政策を実行するため、『計画』では20の重点プロジェクトの実施を予定している。中には、重点省エネ技術設備と産業化応用プロジェクト、重点環境保護技術設備と製品の産業化モデルプロジェクト、重点資源リサイクル・プロジェクト、ブロードバンド高速化プロジェクト、高性能IC回路プロジェクト、新型フラットパネル・プロジェクト、モノのインターネットとクラウドコンピューティング・プロジェクト、生活関連情報化プロジェクト、タンパク質を利用したバイオ薬品とワクチンの関連プロジェクト、高性能医学診療設備プロジェクト、バイオ育種プロジェクト、航空設備プロジェクト、先進的なレール交通設備とコア部品プロジェクト、知能製造設備プロジェクト、コア材料のグレードアップ関連のプロジェクト、新エネルギー自動車プロジェクトなどが含まれている。