写真1:発言する中国国家発展改革委員会資源節約・環境保護司の循環経済発展処の趙懐勇研究員
写真2:発言する清華大学環境学院の金益英教授
「日中両国の国民は、『もったいない』『足るを知る』という言葉に代表されるように、欲張りすぎず、物や資源を長く大切に使うことで、豊かな暮らしを享受することが大事であるという価値観を共有している」と、在中国日本国大使館の青戸直哉参事官は9月3日午前、北京で開催された「都市廃棄物循環利用セミナー」で挨拶した際に述べた。
セミナーには、中国国家発展改革委員会資源節約・環境保護司の馬栄副司長、同司循環経済発展処の趙懐勇研究員、清華大学環境学院の金益英教授、JICA都市廃棄物循環利用推進プロジェクトの専門家の大石千尋氏、上智大学地球環境学研究科の柳下正治教授、北京大野木環境コンサルティング有限公司の大野木昇司総経理など、政府機関、大学、事業、NGOの代表が出席した。
中国は、「第12次5カ年計画」で「資源節約型の環境にやさしい社会の建設」を目標に循環経済の発展に重視し、ごみの減量化、資源の再利用などを推し進めてきた。こうした背景をもとに、日本の協力機構や中国国家発展改革委員会と「日中協力都市廃棄物循環利用推進プロジェクト」を共同で実施することを決めた。2010年10月から2015月1月まで、浙江省嘉興市、山東省青島市、貴州省貴陽市、青海省西寧市をモデル都市とし、都市廃棄物(都市生活ごみの固体廃棄物)、食品廃棄物、包装廃棄物や廃タイヤなどの廃棄物を対象にごみの量、成分の割合、適切な処理方法などについて調査、研究することになっている。