鉄鋼業の管理を強化し、鉄鋼企業の生産・経営秩序を規範化するため、中国工業情報化部は3日、『鉄鋼業の規範条件(2012年改訂)』を公布し、粗鋼生産量が年間100万トン以下の普通鋼メーカーを淘汰することを明らかにした。
『規範条件』は、鉄鋼企業の年間生産量について、普通鋼メーカーは100万トン、特殊鋼メーカーは30万トン以上で、そのうえ合金鋼の使用比率が60%以上(合金鋼の使用比率100%の高速度鋼、金型用鋼などを製造する専門メーカーを除く)であることを要求している。
そのほか、高炉の炉容積が400立方メートル以下の鋼鉄企業は淘汰される。
環境保護面については、鋼1トン当たりの煙塵排出量は1.19キログラム以下、二酸化炭素排出量は1.63キログラム以下であることが要求された。企業の汚染物質排出量は、環境保護部門が認める規制値を超えてはならない。単独の汚染物質排出削減任務がある企業は、削減措置を実行し、条件を満たす必要がある。
また、資源の総合利用に重視し、各資源の循環利用率を高めるよう鉄鋼企業に求めた。鋼1トン当たりの浄水使用量は4.1立方メートル以下、固体廃棄物の総合利用率は94%以下としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月4日