欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は6日、中国の太陽光パネルに対する反ダンピング(不当廉売)調査を開始すると発表した。中国商務部の沈丹陽報道官は談話を発表し、「中国が幾度にも渡り、太陽光発電製品の貿易摩擦を話し合いによって解決することを呼びかけたにも関わらず、欧州委員会は聞き入れることなく、調査に乗り出した。極めて遺憾である」と述べた。7日付中国証券報が伝えた。
◆商務部「協議による貿易摩擦解決を」
沈報道官は「太陽光発電産業において、中国と欧州は互いに依存する、互恵的な協力関係である。中国の太陽光発電製品を規制することは、中欧双方の関連産業の利益に損害を与えるだけでなく、世界の太陽光発電産業とクリーンエネルギーの健全な発展を妨げる行為である。中国側は欧州に今一度、G20ロスカボス・サミットでの合意を守り、2014年までは、新な貿易及び投資における保護主義的措置を取ることなく、また、既に発動している如何なる保護主義的措置も撤回するよう求める。中国は、欧州が中欧経済・貿易協力の大局的な観点から、中国の立場と意見を真剣に考慮し、協議と協力の方法によって太陽光発電製品における貿易摩擦を解決することを呼びかける」と話した。