2012年上半期、日本の対中投資が穏やかな成長を保ち、実質投資総額は40.7億ドルに達し、前年同期比16.7%増となった。
全国政協経済委員会の張志刚副主任はこのごろ、第八回中国吉林―東北アジア投資貿易博覧会において、「世界経済の不景気の影響を受けいてるが、中日間の経済・貿易関係は全体的に穏やかな成長を保ち、協力の基盤は依然堅実なものであり、各分野では次々と新しい注目事業が出現している」と指摘した。
張志刚氏は「2011年、中日貿易はヨーロッパ債務危機および東日本大震災の二重の打撃を受けたが、通年の貿易総額は3428.9億ドルに達し、前年同期比15.1%増となり、過去の記録を更新した。「日本における最大の貿易パートナーと最大の輸出市場としての中国の地位はより強固なものとなり、中日間の貿易総額は日本の貿易総額の20.6%を占めている」と指摘した。
また、2011年、日本の中国に対する投資も新たなピークを迎えた。実際に投下された資金は63.3億ドルに達し、前年同期に比べ、55.1%の大幅増加となった。2012年6月末時点で、日本の対中投資の直接投資額はのべ839.7億ドルに達し、中国の国別外資導入実際利用額のトップとなった。
「中国に対する日本企業の新たな投資のピークには、喜ばしい変化も現れている」と張志刚氏は述べ、「中国でコア製品の生産を始めた日本企業もあり、これまでは日本国内での生産に止まっていた高性能工作機械を中国へ移転する計画を立てている企業もある。それと同時に、日本企業は中国に研究開発センターを移転するペースも速めている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月6日