アジア太平洋経済協力会議(APEC) 第20回非公式首脳会議は8日から9日までロシアのラジオストクで開催され、胡錦濤国家主席は招待を受けて本会議に出席する予定だ。この間、専門家は、アジア太平洋経済協力会議の本線は依然として地域経済協力であり、貿易・投資の自由化、食糧安全などにおいて成果を果たし、世界経済の回復に対しかなり有意義であると考えている。
貿易・投資の自由化、食糧安全は重要な議題になり
中国外交部の紹介によると、今回会議のテーマは「融合による発展、革新による繁栄」であり、主に貿易・投資自由化および地域経済一体化、食料安全保障の強化、頼れる供給チェーンの樹立、イノベーション・増長および協力の強化など議題をめぐって討論を行うということだ。
「APECの目標、主旨は非常に明確で、一つは貿易・投資の自由化と利便化プロセス、もう一つは経済及び技術の協力・交流の推進であり、根本的な目標はアジア太平洋経済の一体化を推進することです」。中国太平洋経済協力全国委員会の呉正龍副会長はこのように述べた。
分析者は次のように考えている。貿易・投資の自由化と地域経済の一体化は本会議討論中最も重要なこととなる傾向があり、参加者は会議で保護貿易主義に対する反対を公に承諾する。米国とロシア食糧生産減産の背景下、食糧安全保障の強化は重要な議題となり、食糧安全における協力はたいへん大きな成果を上げることができるだろう。
事実上、貿易・投資の自由化は、従来からAPEC会議の重要な議題の一つなのだ。APECの設立以来、達成した最も重要な成果はーーボゴール目標、即ち先進的メンバーは2010年までに、発展途上的メンバーは2020年までに貿易・投資の自由化を実現させることだ。
しかし、分析者は一般的に次のように考えている。現在先進的メンバーは保護主義と貿易障壁を削減しようという意欲がまだ不足している。各メンバーはボゴール目標を完成させる方面でしっかりと措置を取り、それに基づき貿易・投資を深め、協力レベルを向上させ、協力範囲を拡大させるべきだ。
北京師範大学金融研究センターの鐘偉主任は、「投資・貿易の促進には、西側が東アジアの発展に対する理性的に扱う必要があり、それに東アジアの共同発展に対し発揮してほしいのは積極的な作用で、分裂作用ではありません。更に必要なのは、北米が保護主義とグローバル化に対するある障壁を減らさねばならないことです」と述べた。
(新華網日本語)