価格戦争が持続する見通し
2011年、24.1%の市場シェアで、まだ外資自動車メーカーのトップに輝いていた日系自動車メーカーだったが、2012年1-7月の市場シェアは21.6%まで落ち、独系メーカの23%に負けている。これは、世界的に有名なビジネスコンサルティング会社AlixPartnersが先般発表した研究報告によって明らかになった。
AlixPartnersの中国地域担当マネージャー・ロマン氏は、「中国自動車産業は2012年上半期に成長が鈍化したが、産業全体は再び新たな段階の成長期に入る」と予測する。「しかし、どのメーカーも同じペースで成長するわけではない。続く生産能力過剰とそれにともなう値下げなどの原因によって、自動車産業において業績が飛びぬけている会社と困窮している会社との差は日々大きくなっている」と指摘する。
AlixPartnersは五年連続で、40名ほどの中国現地と海外の自動車関連産業の経営陣を対象にアンケートを行ってきた。