中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行など数多くの銀行が既に、初回(1軒目)住宅購入者の住宅ローンの金利を15%割引する優遇政策を停止している。地域的な状況の差により、一部の銀行では、初回購入者向けの住宅ローンの金利を10%割引で提供しているところもあれば、初回購入者向けの住宅ローンを基準金利より5―10%高い金利で提供している銀行もある。第4四半期、銀行の貸付枠は一様にひっ迫するため、住宅ローンの審査が更に厳しくなる可能性がある。12日付中国証券報が伝えた。
◆一部銀行で基準金利上回るローン金利
多くの銀行が現在、既に初回購入者向け住宅ローン金利を15%割引する優遇政策を取りやめていることが、北京の不動産仲介業者に対する取材で明らかになった。「80%近くの銀行が15%割引の実施を停止しており、15%割引を尚も提供しているのは、一部の外資系銀行だけである。今は10%以下の割引が主で、一部の銀行では基準金利よりも高い金利で融資している。例えば、中信銀行支店の初回購入者向け住宅ローン金利は基準金利より5%高い」と思源地産(不動産)の従業員は話し、「銀行は予め暗黙の了解でもあったかのように、数週間前から続々と初回購入者向けの住宅ローンの金利を15%割引する優遇策を取りやめている」と言う。