日本国債の高いリスクが、日本の経済発展の障害となっている。日本は世界一の債務国であり、財務省が発表した予測データによると、2012年度末の国と地方の長期債務残高はGDP比で195%に達する見通しだ。これは債務危機に陥っているイタリアの128.1%を大きく上回り、先進国の中で最低の水準だ。
金氏は、「日本国債の95%は、国民と国内の機関が保有している。2011年より、世界・国内の格付け機関が日本国債の評価を格下げしている。国民の本国経済および金融システムに対する信頼は、盲目的なものだ」と分析した。
金氏は、「日本は景気低迷・税収減・効果なき景気刺激策という悪性の循環に陥っている。日本の負債はすでに警戒ラインを上回っており、内外のいかなる要素も、大規模な危機を誘発する可能性がある。中国による経済制裁は日本経済の衰退を招き、それに伴い税収減が生じ、債務悪化の流れを逆転できなくなる。その際、日本国債の保有者が自信を失い売りに出れば、危機が生じる可能性が高い」と指摘した。