◆人民元建て貸付以外の方式による融資が急増
2002年以降、中国の社会融資規模は急速に増加し、経済の安定的で比較的速い発展の維持に寄与した。2002―2011年に、社会融資規模は2兆元から12兆8300億元に拡大し、年平均成長率は22.9%に達し、同じ時期の人民元建て貸付の成長率を6.1ポイントを上回った。2011年の社会融資規模の対GDP比は27.1%となり、2002年から10.4ポイント上昇した。
中央銀行調査統計司の責任者の説明によると、2002年以来、人民元建て貸付の社会融資規模に占める割合が低下し続け、その他の方式による融資は、金額と社会融資規模に占める割合のいずれにおいても顕著な上昇が見られた。2011年の新規人民元建て貸付は7兆4700億元で、2002年の4.04倍となったのに対し、その他の方式による融資は5兆3600億元と、2002年の32.7倍となり、同じ時期の社会融資規模に占める割合は41.8%に上昇し、2002年から33.7ポイント上昇した。