直接融資が急速な発展を遂げ、市場による資金配分の役割がますます高まっている。2011年の企業債券の発行と非金融企業の国内における新規株式公開による資金調達額は1兆8000億元と、2002年の18.1倍となり、同じ時期の社会融資規模に占める割合は14.0%に達し、2002年から9.1ポイント上昇した。
2002年当初、人民元貸付以外の方式による融資が割りに小さく、同年の人民元建て貸付の社会融資規模に占める割合が91.9%だったのに対し、その他方式による融資はわずか8.1%だった。しかし、2010年には、人民元建て貸付の社会融資規模に占める割合が60%以下に低下し、金融革新の急速な発展につれ、今後この割合は更に低くなる見込みである。したがって、金融分野のマクロ調整の有効性を高めるうえで、人民元建て貸付とその他の方式による融資の変化を注意深く見守る必要があるという。