◆多角度から各種融資の状況を反映
中央銀行調査統計司の責任者は、直接融資の発展促進、さらには金融による実体経済支援の強化にプラスとなるとし、社会融資規模という概念の提起は、金融分野のマクロ調整の有効性を高める上でも、金融市場の健全な発展を図る上でも重要な意義があると強調している。現在、金融システムから実体経済への資金供給には、人民元建て貸付のほか、債券の発行、新規株式公開、委託貸付、銀行引受手形など方式の多様化が進んでいる。
また、社会融資規模は総量の面から金融のシステマティックリスを反映できるだけでなく、金融リスクの異なった金融機関、異なった金融市場間の相互浸透状況をも反映できるため、重点金融機関、市場への監督管理の強化に有利となり、金融システム全体のシステマティックリスの防止にも寄与する。
「中国証券報」より 2012年9月14日