鉄鋼大手の宝鋼股フェンは8月28日、最大50億元規模の自社株買い戻し計画を発表し、9月24日に初めて状況報告を行った。それによると、宝鋼股フェンは9月21日、発行済み株式総数の0.09%に相当する1489万1100株を買い戻した。1株あたりの価格は最高4.65元、最低4.62元で、支払総額は計6908万7000元(手数料含む)だった。また、金融情報会社・wind資訊のデータによると、8月以来、上海・深セン両株式市場では既に、上場している中央国有企業8社が、大株主による時価総額15億元以上、計3億4200万株の買い増しが行われたことを発表している。24日付中国証券報が伝えた。
◆宝鋼の自社株買戻しの効果現る
業界関係者によると、宝鋼股フェンは2008年に入ってから、A株市場において買い戻しを行った、初の大型株であり、多くの純資産割れしている大型株に範を示した格好となった。
9月21日に宝鋼股フェンが発表した「自社株買い戻し報告書」によると、会社は株主の利益を守り、更なる投資家の信頼を得るために、利益配当や買い戻しなどの株主に利益を還元する方法を分析・比較し、投資家の意見と会社の財政状況を総合的に考慮した結果、1株当たり最大5元、総額最大50億元で自社株を買い戻すことを決定した。