国際原油市場の先週の動向を見ると、ニューヨーク原油先物、ブレント原油先物の価格はそれぞれ1バレル6.11ドル、5.24ドル下落している。とりわけブレント原油価格はわずか数分の間に大暴落する場面があった。これに対し、一部のメディアは、原油先物が急落したのは、「中国が直接、人民元建て決済によって、原油の輸出入を始める」との報道が流れたことに関係すると推測している。
先般、外国メディアは、「9月7日から、ロシアは中国側の要求に応じて、原油を無制限で提供すると発表した。その上、中露間で行われる石油の取引は米ドルで決済しない」と報道した。また、同報道は「米国経済にとっての最大のライバルである中国とロシアがなんと、ついに手を組む作戦に出た」と称し、中露は米国が世界経済を制覇する基盤としている「米ドルでの決済」への挑戦に出たようだと伝えた。
しかし、上述した情報に公的な証拠はまだなく、中国石油化工集団の関係者は「現在、当社の石油の輸出入は依然米ドルで決算されている」と表明。情報筋によると、中国の大部分の原油貿易は中国石油化工の傘下にある貿易会社の聯合石化およびもう一社の中央国有企業・珠海振戎によって取引されているという。