中国の傘・杖・鞭等の商品の輸出額が、2010年に24億ドルを超え、世界の輸出総額の4分の3以上を占めた。この比率は現在も上昇を続けている。新華網が伝えた。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」は、次のように報じた。20世紀前半、紡績品・枝編み細工品はイタリアの伝統的な産業であったが、現在は中国が世界の70%の輸出量を占めており、世界中が中国に依存している。中国が同市場から完全に徹底した場合、現在のイタリアが中国の代わりになることは不可能だ。イタリアは世界紡績業ランキングで、21位に甘んじている。
かつら業界もその一例だ。中国は、かつら、鳥の毛皮、造花の輸出の3分の2を占めている。中国が輸出を停止すれば、中国製品の主な輸出先である米国と日本が最も深刻な打撃を被るだろう。世界の輸出量の10%を占める香港が、中国大陸部と同時に市場から撤退すれば、問題はより深刻化するだろう。その場合、インドやインドネシアが革新的な解決策を講じ、造花・かつらの輸出を刺激するしかない。しかし両国の2010年の輸出総額は、中国の約10分の1のみであった。