経営不振に陥っているシャープ(本社・大阪)がスマートフォン(多機能携帯)「AQUOS PHONE」を含む携帯電話事業を富士通(本社・東京)と統合する案を検討していることが25日、明らかになった。シャープは、早ければ2013年3月末にも富士通に統合交渉を持ち掛ける可能性があるという。北京市のビジネス紙「北京商報」が報じた。
統合が実現すれば、日本国内シェアを12年1‐6月期の実績で計算すると、統合により約36%に高まることになり、シャープは一気に首位に躍り出ることになる。シャープの関係者によると、統合を通して、世界のスマートフォン市場で米アップルや韓国のサムスン電子などの外国勢に対抗するのが狙いだという。ただ、富士通は取材に対し、「現時点で統合は検討していない」とコメントしているため、実現するかは微妙なところだ。