2011年の中日二国間貿易の状況に関して、中国税関の統計データが日本の統計結果と一定の違いがあるが、日本経済が中国経済に大きく依存していることは変わらない。中国税関のデータによると、2011年の中日二国間貿易額は前年同期比15.1%増の3428億9000万ドル。そのうち、日本向け輸出額は同22.5%増の1483億ドル、日本からの輸入額は同10.1%増の1945億9000万ドル。同年の中日貿易における日本の貿易黒字は462.9億ドルだった。
また、日本貿易振興機構が2012年2月16日に発表した2011年の中日貿易に関する報告書では、中日二国間貿易における貿易総額、輸入額、輸出額のいずれもが史上最高となったとされている。
国外市場を失えば、日本経済は原動力を失うことになる。日本経済が世界金融危機に遭いながら、大きな衰退を免れたのは、中国経済による「援護」があったからだ。中国の需要の底強さが、日本経済の世界的需要萎縮による圧力を大きく緩和したのである。
関係資料では、2011年の日本の中国大陸向け投資が49.6%増となり、中でも、製造業投資は前年同期比78.3%増となった。2011年3月末時点で、日本企業の海外現地法人数は18599社、うち中国大陸部と香港地区には5565社、日本企業の海外現地法人数の29.9%を占めた。また、この5565社のうち、製造業企業は3078社、海外製造業企業の36.6%を占めた。