開催国の面目丸つぶれ
国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会が9日、東京で開幕した。経済の世界的な会合が日本で行われるのは48年ぶりとなる。
ところが、世界で上位の中国4大銀行、中国工商銀行、建設銀行、農業銀行、中国銀行が総会欠席を決めたことは、日本をきまり悪くさせている。IMFは、世界の金融界で大きな影響力を持つ中国の銀行の欠席は今年の総会の質に影響するとの懸念を示した。
中国4大銀行の近年の業績は目覚しく、いずれも世界の上位10行に躍進。中でも中国工商銀行は5年連続で時価総額トップを維持している。
中国商務部国際貿易経済合作研究院の梅新育研究員は取材に対し、「IMFと世界銀行の年次総会は国際金融システムにおける最高クラスの会合であり、中国が欠ければずいぶん物足りなくなり、開催国である日本の面目をつぶすことにもなる」と話した。
中国人民銀行の易綱副総裁と財政部の朱光耀福部長が率いる中国代表団が、東京で開かれるIMFと世界銀行の年次総会に出席すると伝えられた。
総会開催はメンツのため