迫り来る世界のエネルギー危機、地球の温暖化、大気汚染などの多大な圧力の中、日本福島県の原発事故によって一時中断されていた原子力発電プロジェクトが再始動する兆しが益々際立っている。
10月16日、中国環境保護部の発表した『原子力安全と放射能汚染の防止・治療「十二・五」計画(第12次五カ年計画、2011-2015年)及び2020年長期目標』(以下、『計画』)が、国務院の承認を受けた。同『計画』では、事故の防止、汚染の処理、科学技術のイノベーション、緊急事態への対応、安全面における監督・管理に対し、より高い基準が提起され、各省に投資を拡大して全力で努めることを求めている。
業界関係者は「『計画』は、中国の原子力発電の発展に対する新たなシグナルである」と見ている。エネルギー専門家である国家発展改革委員会エネルギー研究所の周大地所長は「原子力の安全性の向上は順序に従って進展している。原子力の安全性、原子力発電の安全性の問題が全て解決したとき、原子力発電のプロジェクトを始動するべきである」と話している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月17日